幼少期、特に男子にとっては鉄道は欠かせないもの。
私自身もご多分に漏れず子供の頃から鉄道に興味を持ち、今や立派な鉄道…、いや、ディーゼル機関車好きに育ってしまいました。
数年前のこの日はあえてフィルムカメラのPENTAX MZ-30を持ち歩いて越中島支線をスナップ。
MZ-30、このカメラは祖父がホームセンターで安売りしていたダブルズームキットを購入した物で長らく祖父の部屋のタンスで眠り続けていました。
カメラ好きの祖父ですが、どうやらあまり気に入らなかったのか？さほど使用されなかったみたいです。MXやMEsuperと比べればプラスチック製で「コレジャナイ感」があったのかも…
でもこれではカメラも可哀想なので私が使ってみる事にしました。
しかも硬派なのか何なのか？デジタルカメラは家に置いてカラーネガフィルム１本でスナップに挑みました。
ASA800のネガだから汎用性は高いんですが…何をしてるのか当時の私は。
ネタを探して総武線に乗ってうろうろし、普段はあまり撮らない新小岩で下車。
スナップするにも焦点定まらぬ中、DE10が動き出すと同時にホームに目をやると鉄道少年達がDE10に注目している姿に目を奪われました。
まるで子供の頃の自分を見ている様な気持ちでした。
というのも、私も彼らくらいの年代の時はクラスで仲の良かった友達に鉄道好きがいて一緒に写真を見せ合ったりした事があったのですが、奇しくもこの日写真を撮っていた彼らも２人で小さなデジカメを持って熱心に撮影。
何だかあの頃の自分とダブります。
そういえば今では新小岩駅もホームドアが設置されて、こんなスナップも撮れなくなりました。
今思えば貴重な新小岩駅の日常の記録となったのではないでしょうか。
で、結局ですがこのスナップはあえてカラーネガフィルムで撮ってよかったなと思っています。
あの頃の私もカラーネガで撮っていましたから。
使用フィルム：FUJI VENUS800
